
半幅帯
半幅帯は、日本で使用される女帯の一種で、別名細帯、四寸帯とも呼ばれています。
また、並幅の半分、約四寸幅で仕立てられる事から半幅帯という名前が付きました。
数ある帯の中でも一番カジュアルな装いに合い、普段着の時に着用出来る為生活スタイルに合わせやすく、また締め方が他の帯より簡単で有るため、扱いやすい帯となります。
半幅帯を公的な場で使用する時は、羽織や打掛の下に結び見えないように使用されます。
以前は幅15cm(四寸)が主流でしたが、近頃は長さも長くなり、幅も18cm程のものもあります。
締め方が比較的簡単で、文庫結びや片蝶結び、貝の口など自由に帯結びが楽しめます。
半幅帯の用途
一般的には浴衣、紬、絣などの着物に用いられる事が多いですが、晴れ舞台の民謡や舞踊などの時にも用いられます。
民謡や舞踊で着用される絵羽の浴衣に、綿で仕立てた半幅帯を結ぶ事により、華やかさを出す事が出来ます。
民衆の習俗として登場した舞踊が舞台芸術化するにつれて、衣裳の外見は残しつつ舞台栄えするような華やかさを求めた結果半幅帯を用いる事になりました。
また、成人式や卒業式で女袴を着る場合、袴の後ろ姿を美しく見せる為に一文字結びをその上に袴を乗せる事もあります。
半幅帯の買取
帯の中では重要な役割を果たす半幅帯ですが、1点や数点でのお買取りは出来ません。
半幅帯は数多くの品物が販売されている為、市場での価格も下がっています。
他に、帯や着物、和装小物などと一緒ですとお買取りが可能な場合がありますので、ご売却をお考えの際は是非一度ご相談下さい。