
写真の品は地紋の織り出された生地に、宝尽くし模様の刺繍が施された着物です。
宝尽くしは華やかでおめでたい文様で、吉祥文様、名物裂として有名ですね。またご祝儀の着物や帯、小物などにもよく用いられています。
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地紋は紗綾形文様でしょうか。
地紋というのは布を織るときに織り方や糸を変えることで、布に凸凹を生じさせて表される文様のことです。
紗綾形文様は地紋によく用いられている文様で、「 卍 」の字を斜めに崩して連続して繋げさせた文様です。そのため紗綾形というほかに、卍崩し、卍繋ぎ、と呼ばれることもあります。
卍はキリスト教やヒンドゥー教、仏教でも幸福や吉祥の意味を持ち、古代中国では幸福や功徳を表し、吉祥万福の集まるところとされていました。
連続して繋がれたこの文様には幸福が途切れないように、との想いがあったのかもしれません。
刺繍として施されている宝尽くし文様も打ち出の小槌をはじめ、金嚢(宝袋)、如意宝珠などの宝物が散りばめられている吉祥文様です。
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