
写真は以前お買取りさせて頂きました、土田友湖の角帯です。
作者の土田友湖(つちだゆうこ)は千家十職の一つ袋師で、5代目以降、茶道具の茶入の仕覆(しふく)や服紗(ふくさ)、角帯等を制作するようになります。
初代土田友湖(1687-1757)は元々西陣織の仲買人でしたが、袋師の亀岡宗理の弟子となり、家業の秘伝一切を伝授され、袋師となりました。
現在は1965年に襲名した12代土田友湖が当代となっています。
弊社では服紗の買取で何度かお取り扱いのある作家ですが、今回のお品物のように角帯の制作も行っています。
角帯は男帯の一種で、同じ男帯である兵児帯よりも格式があり、普段着から礼装まで幅広く用いられる帯です。
大抵は芯を入れず堅めに織り上げられていますが、中には芯を入れて仕立てられた物もあります。
写真と実物では少し色味が変わってしまいますが、落ち着いた色合いで気品ある、とても素敵な角帯でした。
木箱の共箱が付いており、蓋には「縞梅文金襴」と絵柄の名称が書かれています。
土田友湖の作品は隅の方に小さく、「 友 」の字が入っているため、とても分かりやすいですね。
「友湖」の号は表千家7代如心斎に与えられたもので、初代から代々受け継がれてきました。
着物買取いわのでは土田友湖の作品買取を行っています。
今回のような角帯は勿論、茶道具で使われる服紗や仕覆の買取も行っています。
土田友湖の作品ご売却の際は是非、着物買取いわのにご相談下さい。