菱刺しとは青森県八戸を中心とした刺し子という刺繍方法の事で、南部地方で古くから行われてきた事から「南部菱刺し」とも呼ばれています。
同じ青森の津軽地方の「こぎん刺し」に似ていますが、色糸を多用し、横長の菱形模様を表す事が大きな違いとされています。
色糸や毛糸を使用している事から菱刺しは華やかな雰囲気があり、「きじの足」「梅の花」「あじろ」「そろばん玉」など200種余りあるパターンをタイルのように組み合わせ、色彩を変える事によって無限の可能性を秘めています。
さて、刺し子という刺繍技法ですが、簡単に説明すると下絵に沿って運針で糸が一本のラインの切れ目になるまで一気に縫うため、線と線を組み合わせたような風合いが特徴です。
また、寒い東北地方ではその過酷な環境下であったため、麻しか育つ事ができず、真冬の寒さも麻で作った衣服でまかなわなければなりませんでした。
そこで、麻の衣服を少しでも暖かくする工夫として、毛糸などを布目に刺していくようになり、刺し子の技法が誕生しました。
手間のかかる菱刺しは今では貴重な存在とされており、中古市場でも状態が良いものであれば高価買取が期待できます。
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菱刺しはその昔、商家で働く女中などの衣服が汚れないように帯から下に掛けていた前垂れという布に施されていたようで、できるだけ軽くするために裂いた毛糸などを使用していたようです。
ですので、古いお家では菱刺しが施された前垂れが残っているかもしれません。
前垂れも古いものであればコレクターも存在しますので、コンディションが良ければ高価買取も期待できます。
また、刺し子は他の産地のものとも見た目が似ていますので、菱刺しかどうか分からなくても、まずは【着物買取いわの】までご相談下さい。
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