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着物の豆知識~江戸小紋

2017.3.31

着物の豆知識~江戸小紋



江戸小紋とは


遠目には無地にも見え、繊細な柄で染められた江戸小紋は、カジュアルに楽しむ和装の中でも、一番上品に着こなせる着物のひとつです。


江戸小紋は、彫り師によって、気の遠くなるような細かい柄の伊勢型紙が作られ、その型紙をもとに染め師によって、継ぎ目が出ないように染め上げられています。彫り師・染め師双方の職人技によって生み出されるのが江戸小紋です。


江戸小紋は手彫り・手染めの職人技の結晶であるため、大変高価なもので、購入すれば一生ものになります。その一方で、値段も手ごろで気軽に楽しめる、プリントものの江戸小紋もあります。


江戸小紋は、小紋の柔らかな着心地と、紬のように街にも馴染む雰囲気の両方を持っており、シンプルで飽きが来ないため、幅広い年齢層の方が、長きにわたって楽しむことができます。



江戸小紋のいわれ


江戸小紋の発祥は(かみしも)です。江戸時代、武士の礼装である裃に藩の定め柄を模様にした染めが行われるようになり、やがて庶民にも流行するようになりました。

華美な着物を禁止した「贅沢禁止令」が発布されていたため、落ち着いた色合い、遠目には無地に見える模様になりました。


江戸小紋の名称は、昭和30年に、小紋型染めの第一人者である小宮泰助が人間国宝に認定された際、京都などの多彩色の小紋と区別するために、この名が付けられました。



江戸小紋の柄


江戸小紋の柄は、柄が小さいほど名前に「極」がつき、格上となり、紋を入れる場合は、着物と同系色の縫いの一つ紋がよいとされています。


定め小紋


 

鮫肌の模様を表した柄です。鮫肌は硬いことから鎧に例えられ、厄除け、魔よけの意味があります。最も風格のある、江戸小紋の代表的な柄です。


行儀

小さな点々が斜め45度に規則正しく並んだ柄です。45度は丁寧なお辞儀の角度で、行儀作法の「礼をつくす」という意味を表しています。


通し

 

縦横垂直に点が並んでいることから、武士道で最も重要な「筋を通す」という意味を表している柄です。点が四角のものは「角通し」と呼ばれます。


鮫・行儀・通しは「江戸小紋三役」と呼ばれています。定め小紋は武士の裃の柄に由来するため、格が高くなり、帯の合わせ方によってはフォーマルシーンにも着ることができます。

カジュアルな着こなしには名古屋帯、フォーマルな着こなしには袋帯を合わせます。


のちに、「大小あられ」と万筋や千筋などの「縞」が生まれ、この2つの柄を加えたものが「江戸小紋五役」です。「大小あられ」「縞」は、江戸小紋三役についで格があるとされており、紋を入れてフォーマルなシーンにも着ていくことができます。


いわれ小紋


扇つなぎ

末広がりの意味で、縁起の良い柄とされています。


唐辛子

魔よけの柄とされています。


いわれ小紋は庶民の遊び心から発祥した柄で、小紋と同格になるので、フォーマルなシーンには着用不可です。合わせる帯は名古屋帯になります。


現代では、定め小紋・いわれ小紋のほか、リンゴ柄など様々な新しい柄があります。



江戸小紋・買取について


江戸小紋は、1974年に伝統的工芸品に認定されており、江戸小紋の染め工程での人間国宝(重要無形文化財保持者)には、小宮康助とその息子の小宮康孝がいます。


また、江戸小紋をつくりあげるにあたって、彫り師(型紙師)の作業は非常な手間と精緻さが必要とされますが、この分野での人間国宝には、児玉博中村勇次郎らがいます。


上記のような人間国宝の手による作品、作家もの江戸小紋は、汚れ、シミ、ほつれ、虫食いなどの状態や市場需要などにもよりますが、高額査定となる可能性が高くなります。


ご売却予定の江戸小紋が作家ものかどうかわからないなどいった場合は、銘の部分やお着物全体の写真を撮って頂き、お問合せください。簡単に買取査定が依頼できるLINE査定も行っております。



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