児玉博(1909~1992)

重要無形文化財「伊勢型紙縞彫」の保持者です。
小学校卒業後、父・房吉に就いて型紙彫刻を学び、夜間は徒弟学校に通いながら本格的な指導を受けました。その後1925年に父親を亡くし、17歳で上京し浅草の伊藤宗三郎に師事します。
以来18年に渡り型紙彫刻の道を極め、特に縞彫の修得に専念しました。
1942年に郷里に戻り、縞彫小紋の研究や制作に従事し、名手として知られるようになります。しかし戦後の東京では地味で玄人好みの縞彫りは十分な評価を受けられませんでした。
縞彫の需要が少なくなり銀行勤めを余儀なくされましたが、小宮康助の協力で上物の小紋型の研究や制作に没頭しました。
1955年に重要無形文化財「伊勢型紙縞彫」の保持者に認定され、1963年以降伊勢型紙の伝承者養成事業の講師として後進の指導にあたっていました。
縞彫は引彫りとも言われ、伊勢型紙の技法の中で最も難しいものと言われています。作業は定規と彫刻刀で均等の縞柄を彫っていくもので、単純な作業のようですが、一本の縞を彫るのに同じ場所を三度続けて小刀でなぞるため、極めて正確な技術が要求されます。
3cmの幅に12本の縞を彫ることを万筋、20本で毛万筋といいますが、児玉博は3cmの幅に30本以上の細い縞を彫刻する技術を持っていました。
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