城ノ口みゑ(1917~2003)

重要無形文化財「伊勢型紙糸入れ」の保持者です。
三重県鈴鹿市白子町に生まれ、幼少期から母と祖母の仕事を見て育ちました。
家政学校卒業後母親から伊勢型紙の補強技術ともいえる糸入れの技法を習得します。
当時の白子町近辺には糸入れを学ぶ女性が多く、殺到する糸入れの注文は彼女たちによって捌かれていました。
その後、結婚して母になっても糸入れの仕事を続け、1955年に重要無形文化財「伊勢型紙糸入れ」の保持者に認定されました。
1963年には伊勢型紙伝承者の講師として、糸入れの技法の保存と振興に尽力しました。
縞彫のように彫り残しの少ない型紙は染めるときに模様がずれてしまうのを防ぐために、型紙の間に糸を入れて動かないようにします。
この作業のことを糸入れと言い、伊勢型紙作りの工程では地味ながらも重要な役割です。
最近では型紙の補強に紗張りという技術が用いられるようになりましたが、縞彫には現在でも糸入れが用いられています。
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