古賀フミ(1927~)-

重要無形文化財「佐賀錦」の保持者です。
幼い頃から曾祖母と母親に指導を受け、女学校卒業後も母親の補佐に当たるなど、佐賀錦の伝統的な製作技法を習得しました。
1966年に上京し、日本伝統工芸展に初入選を果たします。
染織作家として独立し、その後自宅の庭に藍や茜を栽培し、自ら絹糸を染色するなど素材の吟味、織り方にも創意工夫を加えました。
作品には地色と地文様を上手く活かした帯など、伝統的技術に独自の色彩感覚を発揮した上品で優れた作品を発表しています。
現代感覚溢れる作風を確立し、1994年に重要無形文化財「佐賀錦」の保持者に認定されました。
佐賀錦は肥前国鹿島藩の御殿女中に受け継がれた織物で、鹿島錦とも呼ばれます。
他の錦織物同様多くの色糸を用いて美しい文様を織り出す染織です。
また細く裁断した和紙を経糸とし、多彩な絹糸を緯糸として箆(へら)を用いて織る染色技法のことをいいます。
帯地などに使われることもありますが、現在は鞄や財布といった小物の生産が主になっているようです。
網代型や卍繋ぎ、菱型など幾何学模様を綾織と平織で端正に織り出し、気品ある華やかさと和紙を使った独特の風合いを持ちます。
着物買取いわのでは佐賀錦の人間国宝である古賀フミの作品を買取りを行っています。
美しく上品な佐賀錦は帯や笛袋、鞄などの生産に用いられ、気の遠くなるような作業を経て作られる作品は、緻密さと色遣いの繊細さに圧倒されます。

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