松原定吉(1893~1955)

重要無形文化財「長板中形」の保持者です。
富山県魚津市で生まれ、幼い頃に上京し11歳で中形屋「川辺屋」の久里正三郎に弟子入りしました。
さらに亀戸町の竹中竹次の下で修行を続け、22歳の頃亀戸に板場を設けて独立します。
長板中形は本来様々な工程が分業で行われていましたが、松原定吉は型付けや染屋の仕事も一貫作業として自ら全行程を手掛けました。
終戦後、本藍染による長板中形の仕事で成功し1955年に重要無形文化財「長板中形」の保持者に認定されましたが、その年の暮れに逝去されました。長板中形とは染色技法の一つで、江戸中形や長板本染中形とも呼ばれます。現在では型染による絹物を小紋、木綿の浴衣を中形と称しますが、本来中形とは小紋よりも大きい模様を指し大紋と小紋の中間の大きさの模様を使う染物です。

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