福田喜重(1932~)

重要無形文化財「刺繍」の保持者です。
父親の福田喜三郎に師事し、厳しい修行を経て伝統技法を習得し、家業を継ぎました。
1976年に第23回日本伝統工芸展に初入選し、以後多くの賞を受賞しています。
京都に工房を構えて、地染や箔のあしらい等を研究し、刺繍本来の重厚な雰囲気を現代的に表現します。
繍技に高い技量を示す他、制作では生地屋で買い求めた縮緬地や綸子地、緞子地を利用し、地染も自ら手掛けています。
作品は日本の自然を流動的に表現し、色糸による刺繍でグラデーションを施し、細やかな糸遣いによって繊細で流れるような文様を描きます。
空間を活かした文様構成や格調高い作品が評価され、1997年に重要無形文化財「刺繍」の保持者に認定されました。
刺繍は染織物に針と糸で文様を縫い、生地に装飾を施す技法です。
技法には生地に刺繍のみで表現を行う素繍(すぬい)と、友禅などに部分的な刺繍を施すあしらい繍があり、福田喜重は主に素繍の作品を制作しています。

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