鈴田滋人(1954~)

重要無形文化財「木版摺更紗(もくはんずりさらさ)」の保持者です。
武蔵野美術大学日本画科を卒業後、日本画家を目指していましたが、鍋島更紗の復元に力を注いだ父・鈴田照次の意志を継ぎ、木版摺更紗の研究を始めました。
研鑽を積み、制作では草花の写生などを基に優れた構想力で作風を確立しています。
1982年第29回日本伝統工芸展で初入選を果たし、その後工芸展を中心に作品を発表しました。
後進の指導や育成にも貢献しており、2008年に重要無形文化財「木版摺更紗」の保持者に認定されました。
更紗は木綿の生地に人物や幾何学文様、植物や動物などをモチーフにして手描きや型染め、ろうけつ染め等によって染めたものです。
木版摺更紗は木版と型紙を併用することが特徴で、模様の輪郭となる地型木版と色用の上型木版を作り、木版に合わせた型紙を色数分彫ります。
鍋島更紗は木版摺更紗の代表例ともいえるもので、昔参勤交代の際に献上品として利用されるほど、和更紗の中では格調高いものとして扱われました。

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