喪服

喪服(和装)

喪服は藤衣や喪衣とも呼ばれ、葬儀や法事などに参加する際に着用する第一礼服です。

現代の日本では黒や薄墨色が一般的となり、また茶、灰、藍などで染められた色喪服と呼ばれる略礼服も存在します。

一般的に和装喪服と呼ばれているのは、黒無地の着物に日向五つ紋を付け、黒帯を身につけた黒喪服ですが、立場や場面により色喪服に変える事も可能です。

略礼服としても用いられている色喪服ですが、どんな色や柄でも良いという訳ではありません。

色喪服を選ぶポイントとしては、茶、灰、藍、紫などの地味な色で染められた無地の紋付に、光沢のない縮緬素材、また、地紋のついている物は流水文、紗綾形文、網代文などの慶弔両方で使えるような文様を選びます。決して、吉祥文様などのお祝いで使われる文様は選ばないよう気をつけて下さい。

 

喪服は告別式や法要、故人との関係などにより、正喪服、準喪服、略喪服に区別することができます。故人に対してどのような立場にあたるかによって服装が変わってきますが、常に喪主がもっとも格式高い装いになるようにします。

また制服のある学生や、警察官職員などの葬儀で団体での参列の際は喪服の変わりに制服を着用して参列することも可能となります。

 

 

喪服の歴史

現在では、喪服と言えば黒というイメージですが、何故喪服は黒でなければならなかったのでしょうか。

昔の日本では、喪服は現在のような黒ではなく、白だった事がわかっています。

その後、時代の流れにより白から墨色、白と変わり、明治時代に入ると現在のような黒喪服が定着したと言われています。

明治維新に入ると、日本は欧米の影響を受け、その中に欧米では一般的であった黒喪服なども伝わり、徐々に浸透していったと言われています。

しかし、黒喪服が日本に伝わった経緯に関しては様々な説がありますので、詳細はわかっていません。

また最近では、歌舞伎の世界で亡くなった中村勘三郎さんの奥様が白喪服を着用された事でも有名です。

現在になって何故白喪服かと疑問に思った方も多いかと思いますが、白喪服には素敵意味が込められています。

白喪服は亡くなった方の白装束に合わせるといった意味も持っていますが、未亡人の方が白喪服を着る事により、「あなたが亡くなってもあなただけの妻です。再婚はしません」という一途な意味合いも含まれています。

また、現在芸能人の間で流行している白無垢での結婚式ですが、昔の女性は結婚式で着た白無垢を保管して、旦那さんが亡くなると袖を詰めて白喪服にし、最後は自分の白装束にしたと言われています。

白は清めの色・旅立ちの色とも言われている事からこのような使われ方になったと言えます。

 

喪服(和服)の買取

喪服は第一礼服と呼ばれる程、品格が高い着物ですが、買取では厳しいのが現状です。

着物の買取となると、多くのお客様から喪服についてご相談頂きますが、基本的にはとても良いお品物でない限り、買取が出来ません。

市場を見るとやはり需要がないのが現状で、お客様に残念なご報告しか出来ない状態となっています。

喪服のご売却をお考えでしたら、数多くのお品物とまとめてか、リサイクルショップさん、生地の再利用などをおすすめ致します。

※買取対象商品の項目にありますが、とても良いお品物で無い限り買取は難しいです。

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