正倉院文様本象牙撥鏤装身具帯留 吉田文之

吉田文之の帯留買取りました


吉田文之の正倉院文様本象牙撥鏤装身具帯留です。

吉田文之は1915年に奈良県奈良市に生まれ、16歳で父・吉田立斎に指導をもらい、撥鏤(ばちる)や螺鈿などの漆芸全般技術を取得しました。

1935年の入隊から11年間は中断を余儀なくされましたが、
複員後ふたたび製作に戻り32歳で独立し、以来撥鏤(ばちる)の製作と研究に専念し、この技術を伝承する国内唯一の工芸家でした。

64年に日本工芸展に出品して以来、同展を中心に香合、小箱
帯留等の数々の作品を発表しました。


撥鏤(ばちる)は成形した象牙を紅、紺、緑等に染め、細かな陰刻を施し、手前から向こうへ撥ねるように彫る事から「撥ね彫り」とも呼ばれ、彫りの浅深に応じて線に抑揚が生じ、色にも濃淡がもたらされます。


また、染料は象牙の上層に溜まるため、刻んだ跡に素地の白が冴えて彩色部分との対比も美しい技法です。彫られた箇所にさらに顔料で色を加えれば華やかさが増し繧繝(うんげん)の効果も得られます。

明治期に父の吉田立斎の助手として正倉院宝物復元修理に参加しました。自らも78年、83年に宮内庁の依頼で正倉院宝物紅牙撥鏤を復元しました。


吉田文之は染まりにくい象牙に熱による変質をできるだけ抑えながら美しい色を呈するために染色工程に工夫を重ねぼかし効果や工具の考案など撥鏤(ばちる)技法をつねに探求し続けました。


象牙工芸家で85年に撥鏤で人間国宝を取得されました。

帯留等はお持ちではございませんか?
象牙、珊瑚、翡翠の帯留など買取りさせていただきます。
その際は大きさ重さなどを詳しくメールにてお問い合わせていただきましたらと思います。
手放す際は是非、いわの美術に買取りさせて下さい。

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