玉虫正直 越前竹紙布帯


越前竹紙布の帯買取ました

今回、【着物買取いわの】がお買取したお品物は越前竹紙布帯で、米沢の染織家で伝統工芸士の玉虫正直によるものです。
玉虫正直は紙布をはじめ、しな布、ぜんまい織の第一人者として知られています。
越前竹紙布は山形県の無形文化財で、経糸に絹や木綿、緯糸に竹和紙を使って織られている紙布の一種です。
そもそも山形県の紙布はその昔、貴重とされていた紙を再利用する目的で作られるようになった事が始まりで、当初は商家で古くなった大福帳や書き損じたものを使用していました。
そのため、文字の書かれた和紙を細く切って撚っていたため、文字の部分が点々と現れ、味わいのある織物が出来上がります。


越前竹紙布は縞模様が特徴の織物で、今回お買取した越前竹紙布帯も柔らかな縞模様が見られます。
シミや汚れなどマイナス要素も見られず、証紙があった事がプラスの評価となり、買取らせて頂きました。
証紙には使われている素材の割合などが記されている事もありますが、今回お買取した越前竹紙布帯にはその事は記載されていませんでした。




紙布の帯買取ます

紙布は現在の宮城県で生まれた織物で、経糸に木綿を使ったものを木綿紙布、経糸に絹を使ったものを絹紙布、そして経糸、緯糸ともに和紙を使っているものを諸紙布と言います。
江戸中期には伊達家から将軍家、京都の公家、大名などへの献上品とされていた事もありましたが、当時は武士の内職として始められたものでした。
仙台藩の紙布作りの推奨もあり、細かい皺のある縮緬織りや、斜文にした雲斉織、杉綾織、竜紋織など様々な技術が開発され、ウィーン万国博覧会に出品し、進歩賞を受賞しています。
しかし、紙布を作るには和紙を細かく切る所から始まり、気の遠くなるような工程を経て1枚の布を作り上げるため、現在では生産量が少なくなっています。


紙布は、夏は汗をしっかりと吸収しベトつかず、冬は紙布の上に羽織れば空気を含んだ紙布が断熱効果をもたらすなど、着物の素材としては最適なものとなっています。
そのため、中古市場でも人気があり、【着物買取いわの】でも紙布の帯や着物の買取を行っておりますので、ご売却をお考えの紙布がございましたら、お気軽にご相談下さい。

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