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志村ふくみの作品買取ります

2015.6.11

志村ふくみの作品買取ります


いわの美術では、紬織で人間国宝に選ばれた志村ふくみの作品をお買取り致します。
志村ふくみは滋賀県出身で、文化学院を卒業後、31歳の時に染織の道を志、母親の小野豊に指導を受けます。
母親の小野豊は、柳宗悦が創設した民藝運動や、黒田辰秋と青田五良が設立した上賀茂民藝協団にも加わり、富本憲吉とも親交が深く、自分が理想とする教育現場として昭和学園を設立しました。
また、まぼろしの染織家として有名な青田五良に弟子入りし、植物を使った染織を学びましたが、家庭の為に染織の道を諦めます。
そんな母を見ていた志村ふくみは、染織家になる事を決意し、織物の研究をして、紬織に豊かな色彩を生み出し独創的な美の世界を作りました。
33歳で第4回日本伝統工芸展に初めて紬織着物を出品し、初入選を果たします。翌年の第5回日本伝統工芸展から第6回、第8回でも紬織着物を出品して合計4回受賞をします。

第9回日本伝統工芸展では、優秀な出品者として認められ特待出品者となります。
1964年には資生堂が主催する日本最古の画廊、資生堂ギャラリーで第1回志村ふくみ作品展が開かれ、その後より多くの作品を作るため京都市嵯峨野に工房を設立します。
1982年には群馬県の近代美術館で志村ふくみ展を開催し、それ以降全国の様々な美術館で志村ふくみ展が開催されました。
また志村ふくみは、62歳で紫綬褒章を受賞し、娘の志村洋子と一緒に都機工房を設立します。1990年には紬織の技術が認められ人間国宝に認定されました。
いわの美術では、染織家として素晴らしい才能の持ち主である志村ふくみの作品をお買取り致します。





志村ふくみの作品買取りについて

志村ふくみは母に染織の技術を学び、それ以降は独自で研究を重ね、作品を製作していきました。
志村ふくみは、自然の染料を使い染め上げた糸を使って紬織の着物を作り上げます。
紬織は、紬糸を使い織られる織物で、蚕を商売用に飼育していた農家の人達が、汚れたりくっついてしまって商品にならないマユを使って自分たちの着物を作った事が始まりです。
今まで農家の人々が手作業で作っていた紬織を芸術の域まで高めたと評価され、志村ふくみは紬織で人間国宝に選ばれました。
志村ふくみは、染色や織りに使われる蚕のマユや、染色の植物、媒染剤に使われている鉱物は、地球を形作る3つの要素と考え、感謝の意を込めながら製作しました。
志村ふくみの作品は、肌触りに新鮮な張りがあり、鮮やかな色合いで自然の活力が感じられます。それは蚕の糸と植物の色が着物の材料として形を変えても生命力を宿している証拠です。
志村ふくみは、蚕のマユや、植物、鉱物を素材だけと考えず、生命あるものを提供してくれている事に感謝を忘れずに心こめて作品を作れば美しくなり、その考えがなければ美は訪れないと常に考えています。
現在志村ふくみは90歳ですが、染織の第一線で活躍しています。娘の志村洋子も染織家として母の技術を受け継ぎ支えながら活躍しています。
いわの美術では、地球からもらった素材に感謝の気持ちを忘れず製作に励む志村ふくみの作品をお買取り致します。
志村ふくみの作品は、紬織の中でも鮮やかな色彩で、華やかな印象があり、とても人気の高いお品物となります。
箪笥の肥やしになっている志村ふくみの着物などございましたら、是非一度いわの美術までお問い合わせください。

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