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檜垣文様について~日本伝統の文様その五~

2015.11.4

檜垣文様について


檜垣文は、檜(ひのき)の薄皮をあじろのように編んだ文様で、小紋に多く用いられている様子を図化した文様です。
檜(ひのき)やその他の薄板を互い違いに配置したこの文様は、染色の地紋に用いられます。私は和室の床の間の天井でこの薄板が編まれたものを見かけた記憶、この檜垣のような形の並びについては街頭のブロック敷きの路面で見た記憶があります。
細板を二本ずつ編んだパターン、「よろけ檜垣」といって波状のよろけた線で面白味を出したり、梅の木など植物を模した形態を組み合わせた「檜垣に梅」など、華やかなものもあります。


檜垣文様が登場する浮世絵


「錦織歌麿型新文様 文見」(北川歌麿、江戸、平木浮世絵財団所蔵)のなかにある絵で女性が着用している着物の帯も、檜垣に花が組み合わされた文様となっております。江戸に作られた文様と紋は、歌舞伎の役者たちと切って切り離せない深い関係性にあるので、浮世絵を見る、歌舞伎を観劇された際はお衣裳に注目してみることで登場人物のどのような個性が衣装に込められているかを考えるヒントとなります。
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