雨の日の着物のお出かけはどうしてますか？

雨が気になる梅雨空のこの季節、着物を着るときは、空模様が気になりますね。特に朝から雨降りだと、くじけてしまって、急遽、洋服に変更してしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

大切な着物の雨の日対策は、万全にしたいものです。

雨の日に、着物を楽しく着るには何が必要でしょうか？

朝からずっと雨がしっかりと降っている日の着物の外出に欠かせないのは「雨ゴート」です。着物の上に着る雨ゴートは、雨対策に、しっかりと着物を覆うことができるように、着物より少し大きめのサイズを着用しましょう。

裾部分は雨がはねて一番汚れやすいので、外出前に雨ゴートから、着物の裾がでていないか、鏡で確認します。

激しい雨の時には、着物の裾をたくし上げて、紐で腰の付近に止めるなどするとよいそうです。二部式の雨ゴートは、雨が止んだら下の腰巻部分を外すことができるので、便利です。

雨の日の足下には、下駄の爪先にかぶせる雨よけのカバーの「爪がけ」が必需品です。爪がけは、途中で雨が止んだら、外すことができるので便利です。シンプルなつくりなので、手作り派の方なら、お気に入りのビニールコーティングの布を買ってきて、ご自分でつくるのもよいかもしれません。

お揃いの布で、雨の日用のバッグをつくるのも可愛いですね。 鼻緒に引っ掛けてボタンで留めると装着できる市販の草履カバーも便利です。

また、大雨の時は、足袋にも防水スプレーをしておき、替えの足袋も忘れずに準備しておきましょう。

雨傘は、骨の数が多い和傘が風情があってよいですが、劇場やホテルなどに設置されている傘置き場は、洋傘用なので、持ち手の柄を下にして水を切り立てる和傘は、置くことが難しく、クロークに預けるなど注意が必要です。

今日は雨が降っているから…と、洋服に変更できればよいですが、お茶会や結婚式など、どうしても着物でなければならない場合もありますよね。そういったときは、上記のような雨支度をして備えておくことで、雨の日の憂鬱な気持ちの負担も少しは軽減されますので、面倒くさいと思わず、雨の日の装いも楽しんで前向きに着物でお出かけ下さい。