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着物を美しく、長持ちさせるためのお手入れ方法

2015.7.19

大切な着物を美しく保ち、長持ちさせるためのお手入れ方法は?

 


洋服は汚れたら、手軽にクリーニングに出すことができますが、着物は洋服ほど頻繁に洗わないほうがよいといわれています。

そのためには、着物を着た後に、その都度のお手入れが大切です。 体温や湿気を含んでいるので、そのまますぐに仕舞ってしまうと、カビや黄ばみなどの原因となってしまいます。


着物を脱いだら、必ず着物用ハンガー等に掛けて、風を通して肌湿りを取り除きます。日の当たる場所は色やけの恐れがあるので、避け、特に薄い色の着物は要注意です。

風通しのよい日陰に、半日から一日、帯や長襦袢や小物も一緒に掛けておきます。 

その後、乾いたやわらかい布で、衿、袖口、裾まわりなどの埃をはらいながら、汚れやシミのチェックをします。箔や刺繍のあるところの埃は、決してこすらず、丁寧に扱いましょう。 フォーマルな着物の手入れは、基本的にプロに任せた方が安心ですが、小紋や袖の着物なら、衿や袖口の汚れはベンジンで拭き取るなどして、ある程度のお手入れが自分でできます。 ベンジンは油性汚れを落とすのに使いますので、化粧品や皮脂の汚れのついたところに使いましょう。


着物の下に白いタオルを敷き、ガーゼに良質のベンジンを含ませて、下のタオルに汚れを落としますが、決してこすらないように注意します。また、汚れの部分だけを集中してたたくと、輪じみができる恐れがあるので、全体にぼかすように広い範囲でたたきます。 裾の泥はねは乾いてから処理しましょう。軽く手でもむか、やわらかいブラシで優しくこすって落としましょう。濡れているときにこすると、汚れが広がってしまいます。暑い季節は、着物の胴の部分に汗じみができることがありますが、そのままにしておくと黄変してしまうので、早めに処理しましょう。

しみの部分を固く絞ったタオルで表と裏から挟むようにして、手早く汗を吸い取ります。ひどい場合は、無理せずプロに任せるのが無難です。



着物についた大きなシワは、ハンガー等に掛けておくと、ある程度は伸びますが、細かい着付けジワが気になる場合は、たたむ前にアイロンでのばしておきましょう。着物のアイロンは、白い布を当て布にしてかけ、蒸気アイロンではなくドライのアイロンを使いましょう。

お手入れを終えたら、着物はたとう紙を利用して保管するとよいでしょう。 着物のたとう紙は、和紙でできているので、保管として手軽で機能的です。 


たとう紙は着物の湿気を吸い取るので、たとう紙が黄色く変色しているのは、湿気を吸い取っていることを示しています。黄変した、たとう紙をそのままにしておくと、黄変が着物に移るので、たとう紙を変えるようにします。高価なものより、たとう紙を必要に応じてとりかえたほうが、着物が長持ちするといわれています。

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