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暑い日の着物の楽しみ方

2015.7.22

夏の暑い日の着物の楽しみ方

 

全国的に梅雨も明けてきて、暑さが厳しくなってきましたね。夏は暑さが影響して、着物は敬遠されがちですが、暑い夏の日、すっきりした和服姿は、見るからに涼しげです。


夏の着物は、見た目にも涼しく、着ていても涼しくなければいけません。夏は「薄物」の着物を着て、涼しげな季節感を演出し、夏美人を楽しみましょう。


暑くなってくる5、6月や残暑の時期の9月は「単衣」の着物を着ますが、夏のピークの7月、8月は、単衣に仕立てた着物の中でも、薄くて透け感のある盛夏用の「薄物」の着物を着ます。


薄物は、たて糸とよこ糸の密度が粗く、透ける生地の総称で、主に、紗や絽、上布、絹紅梅など、透ける素材を裏地をつけずに単衣に仕立てた着物です。

紗は、もじり織ともいわれ、よこ糸1本を打ち込むごとに、2本のたて糸を交差させた搦み織の織物で、折目に隙間ができ、通気性が良いのが特徴です。透け感があり軽く、主な産地には西陣、桐生などがあります。

絽も、搦み織の一種ですが、紗が、搦み織のみで織られるのに対し、絽は平織を交ぜて織られ、織り方によって「よこ絽」「たて絽」があり、また、使用する糸によっても、「壁絽」「絽縮緬」などがあります。

上布は、良質な麻織着尺地のことで、産地に由来して越後の「越後上布」、宮古島の「宮古島上布」、八重山の「八重山上布」、能登の「能登上布」などがあります。

その他に、絹紅梅や、絹の結城縮や明石縮、麻の小千谷縮など、強い撚りをかけた糸で織られる縮みの着物も、さらりとした感触で、暑い季節に活躍します。



こういった薄物の着物に合わせる帯は、絽や紗の袋帯や、絽綴の八寸名古屋帯、染め帯ならば、絽や変わり紬に季節の花木や風物を描いたものなどがよいとされています。

帯締め帯揚げなどの和装小物や半衿も、透け感のある絽や紗、麻などを使用します。


薄物は透け感があるので、特に薄い色の着物の中に着る長襦袢や下着類は表に透けてみえてしまうので、注意して選び、汗をかく季節の着物のお洒落を楽しみましょう。

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