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夏の着物の模様選びのポイント

2015.7.29

夏の着物の模様選びのポイント

 

四季のある日本では、着物や帯は、季節によって着用する素材や織り方が違うのはもちろん、季節によって描かれている柄や文様も変わります。


暑い夏の季節、花火大会やお祭りなど…浴衣など、夏に着る着物の柄や文様選びのポイントは「涼感」です。

暑い季節なので、周りからみても涼やかに見えるような色、緑をイメージさせるような柄や、水をイメージさせる柄が多くなります。


夏の着物には、睡蓮の花、水辺に生息する葦、流水、水紋、水鳥、蟹、金魚等の情緒あふれる夏の風物があしらわれてきました。こういった水辺の柄以外にも、朝顔や菖蒲、青々と茂る若竹なども夏に着たい柄にあげられます。


しかし、涼しげに見えるからといって何でもよいわけではなく、夏の着物の柄は、季節を先取りして選ぶとよいでしょう。

例えば、とんぼ柄の帯などは、まだとんぼが飛んでいない、もうそろそろというあたりに締めるとよいそうです。


また、季節の先取りという意味で、涼風のたつ秋口に思いをよせて、青もみじや、萩などの秋の七草などは、立秋を過ぎた頃からの柄の例としてあげられます。

コウノトリの一種アオサギは、俳句の季語では夏の盛りのもので、自然の変化よりも一歩早く、季節の移り変わりを楽しもうという感覚で、アオサギ柄の帯などを着用するのも個性的でお洒落です。


冬の情景を表すときに使われる雪をかたどった雪輪文は、涼しさを演出するために夏の着物にも用いられます。


薄物などの着物や帯に描かれるこういった夏の模様や柄を、惜しみなく取り入れて、季節を先取りした涼しげな夏の着こなしを楽しみましょう。

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