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薄物・夏着物とは?

2015.7.31

暑い季節には夏着物で涼しげに

 7~8月は一年で最も暑い時期。この時期に着る夏着物を「薄物(うすもの)」といいます。薄物の素材は、絹以外にも様々ありますが、基本的には薄地で透け感があり、爽やかな煤しい印象を与えるのが魅力です。


薄物を着る時期は、昔は7~8月の2カ月となっていましたが、地球温暖化などで現代の気温は梅雨時期の6月や残暑の9月でも暑い日が多く、そのため、6月後半から9月前半まで薄物を着る時期が長くなってきているそうです。


薄物にも「染め」と「織り」の着物があります。 留袖、訪問着、付下げ、色無地、小紋といった染めの着物に使われている生地は、絽が一般的です。

絽は細かな穴が線状に並ぶように織られた透き模様(絽目)が特徴で、通気性がよくさらっとしていて、見た目にも涼やかです。

薄く透き通るような透け感が特徴の紗は、夏用の生地の代表的な存在で、最も透け感のある素材です。紗は細かな染めには適さない隙間が多い生地なので、地紋ある色無地として多くみられます。


織りの着物としては、夏大島や夏結城などがあり、また、麻や竹の着物は、カジュアルな場面で楽しむ着物です。麻は手触りはかたいですが、肌触りがよく、とても丈夫、そして水の吸収と発散が速く、汗をかく盛夏の着物として人気があります。


竹素材は、優れた吸放湿性を持ち、竹本来に備わる抗菌性・防臭作用などから、カビや臭いの心配がありません。 近年ではポリエステル絽という、自宅でも洗えるお手入れが楽な素材もありますが、通気性が悪いため、暑さを感じることもあります。

薄物は、素材に関係なく、透け感のある素材なので、見た目にも爽やかな着こなしを楽しみましょう。

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