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カジュアルな夏の和服~浴衣

2015.8.4

カジュアルな夏の和服~浴衣


花火大会やお祭り、盆踊り…夏といえば浴衣(ゆかた)。浴衣はもっとも気軽な和服ともいえますが、浴衣のルーツは古く、平安時代にさかのぼります。


当時の貴族が沐浴の際などに、汗取りのため体を隠すために、浴衣の原型である湯帷子(ゆかたびら)を着ていました。素材は麻で、現在の浴衣の名称はこの湯帷子に由来しています。

江戸時代に入ると、安価で木綿が手に入るようになり、お風呂の形式も湯船につかるという現在に近い形に変化していき、濡れた体を拭くために入浴後に浴衣を着用するようになりました。

その後、浴衣が庶民の間に広がると、入浴後に浴衣姿のまま夕涼みにでかけるようになります。 そして、明治時代には、夏の普段着の着物として全国的に普及していきました。



現代では、夏のもっともカジュアルな着物としてファッション感覚で、夏の様々なシーンに浴衣が楽しんで着用されるようになり、素材や色合い、柄なども豊富になりました。


浴衣の素材で広く使われているのが、「コーマ」と呼ばれる木綿糸で、コーマは毛羽立たず、柔らかい着心地です。他には、細やかな穴が並ぶように織られた透き模様(絽目)が特徴の「綿絽」、紬のように糸を先に染めてから負った木綿の「綿紬」、薄手の地に太めの糸を使い、細かい格子が全体に織り出されているのが特徴の「綿紅梅」、400年の歴史を持つ愛知県名古屋の有松の伝統工芸である「有松絞り」、最近では優れた吸汗性と速乾性を持つ「ポリエステル」素材も人気です。


現代では、浴衣と夏着物の境目があいまいになっており、襦袢なし、足袋なしで着用するカジュアルな夏の着物の装いを、浴衣と呼ぶのが一般的になっています。

バッグや草履など小物にもこだわってすっきりとした着こなしを楽しみましょう。

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