
襦袢の魅力
2015.8.9
襦袢の魅力
「襦袢」は、じゅばん、じゅはん、じばんなどと読みますが、もとはアラビア語の「ジュッバ」からに由来した語で、漢字は当て字になります。
襦袢には、着物の滑りをよくして裾さばきをスムーズにする役目や、汗などで着物が汚れてしまうのを防ぐ役割などがあります。
そして、襦袢はそうした実用的な面だけでなく、見えないお洒落を楽しむアイテムでもあります。
目の前に着物を着た女性が歩いていると、たもとが揺れるたびに、ちらりとのぞく襦袢に意外と目がいくものです。そうした、ちらっと見えるところが、襦袢の魅力でもあります。
着物を着れば、襦袢は隠れてしまいますが、だからこそみえないところにこだわりをもちたいものです。
着物と反対色、同系色、アンティーク、面白柄、可愛い柄など、襦袢にも、白だけでなくいろいろなものがあります。
淡い色合いの襦袢なら、フォーマルシーンからカジュアルシーンまで幅広く使えますが、カジュアルシーンで楽しむなら、大胆な柄や色の襦袢を着るのもよいでしょう。
シンプルな柄行の着物のたもとから、個性的な柄行の襦袢がちらりとのぞく、そんな隠れたおしゃれを楽しめるのもカジュアルシーンならでは…。
大胆な色使いや華やかな柄行の着物を躊躇してしまうような方でも、着物の下の襦袢なら思い切って楽しむことができます。日本人ならではの隠れた美の感覚を楽しめる襦袢で、粋におしゃれを楽しみましょう。