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着物を仕舞う時の注意

2015.9.13

着物を仕舞う時の注意


秋の気配も近づき、そろそろ秋の着物への衣替えのシーズンですね。

着物は衣類の中でもカビが発生しやすく、しまう前に陰干ししたり、カビの発生原因となるシミや汚れを除去したり、また、折り目を正しくして収納するなど、色々と気を遣わなければなりません。


着物などの和服の収納に最も適しているのは、昔から桐箪笥が優れているとされますが、桐製の衣装ケースや茶箱などでも代用できます。プラスチックケースは、湿気がたまりやすく、シミ・黄変の原因になりやすいといわれています。


着物を箪笥の引き出しなどにしまう前には、必ず1枚、1枚たとう紙に包んでからしまいましょう。

たとう紙も、衣替えなどの時期に、時々チェックして、弱っていたり、湿っぽかったりしたら、新しいものに取り替えます。 金糸や銀糸、刺繍などの加工がある着物や帯は、薄紙を当てて保護します。



収納するときには、防虫剤や乾燥剤を使うと虫食いやカビの発生予防になります。和服用の防虫剤には、たとう紙の中に一緒に包むシートタイプや、収納容器の中に置くタイプのものなどがあります。

シリカゲルなどの1袋ずつに分かれた乾燥剤は、着物に触れてしまうと、色が変色する場合があるので、着物に直接触れないように気を付けて入れます。

シートタイプの乾燥剤は、引き出しの一番下に敷きます。 ただし、防虫剤を選ぶにも少し注意が必要です。


和服用の防虫剤も色々なものがありますが、防虫剤はいつも同じものを1種類だけ使いましょう。防虫剤の成分にも、樟脳やナフタリンなど成分がそれぞれ異なりますので、薬剤の異なる防虫剤を併用すると、薬剤が化学反応して、シミがついたり変色することがありますので、注意が必要です。

違う種類の防虫剤に変更するときは、着物を1、2日陰干ししてから使用しましょう。 箪笥などにしまうときには、引き出しいっぱいに着物をつめて入れて、保管することはやめましょう。


着物の重ね過ぎは、皺がよりやすくなり、ついてしまった皺はなかなかとれません。重ねて仕舞う場合は、布やタオルを入れて、着物が平らにしまえるようにしましょう。 天気の良いカラッとした日が2~3日続くときには、箪笥の引き出しを開けっぱなしにするだけでも、空気の循環になって、カビや変色などを防ぐ効果も期待できます。

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