七五三のお祝い
2015.10.18
七五三のお祝い
こどもの成長と幸せを祝って行われる季節の風物詩「七五三」。
最近では、洋服で済ませることも多いようですが、七五三はこどもの可愛い着物姿をみることのできる滅多にない機会でもあります。
七五三は、主に11月15日に行われる行事ですが、この11月15日に決まったのは江戸時代に「お犬様」で有名な五代将軍綱吉のお子様徳松君のお祝いをした日に由来するのだそうです。
近年ではこどもも大人も忙しく、10月中旬から11月中旬の吉日や土日などを利用してお参りやお祝いをする家族も多いようですね。
その期間の土日は神社なども混み合うので、あえて11月の後半に七五三のお参りをすることも珍しくありません。
七五三は、男の子は三歳と五歳、女の子は三歳と七歳にそれぞれ、お祝いするしきたりです。
三歳で言葉を理解するようになり、五歳で知恵がつくようになり、七歳で乳歯が生え代わるなど、こどもの成長の上で病気にもなりやすい時期に、氏神様に参拝して、これまで無事成長したことを感謝し、これからの将来の幸福と健康をお祈りする行事です。
七五三の起源は、室町時代といわれ、宮中や公家の行事でしたが、江戸時代の武家社会を中心に関東から全国へ広まり、明治時代になって現代の七五三として定着しました。
最近では、一度しか着ない七五三の着物衣装は、出費もかさむので、洋装にしたり、レンタルにするご家庭も増えていますが、一緒に着物を選んだり、記念に写真を撮ったりすることで、こどもの成長をともに祝うことのできる日本の伝統行事として大切にしていきたいものです。