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帯のたたみ方

2015.11.2

知っておくと便利~帯のたたみ方

着物と同様に帯も、保管する時には正しくたたんでいないと、シワになり、折角の帯を傷めてしまうこともあります。いったん帯に不要な折り目がついてしまうと、後からでは、なかなか取ることができません。

ここでは、袋帯や名古屋帯などの帯を美しく保ち、長持ちさせるためのたたみ方について紹介します。


●袋帯のたたみ方

フォーマルな帯として、織り帯が一般的な袋帯。袋帯は、表地と裏地の二枚の生地を縫い合わせて袋状に仕立ててられており、帯の中でも高級品とされています。

1.袋帯を裏にして広げ、柄が表を向くように二つ折りにします。折り返しに真綿や和紙を棒にして挟むとシワ予防になります。

2.更に二つ折りにし、この時も折り返しに棒状にした真綿や和紙を挟むとよいでしょう。

3.最後にもう一度二つ折りに、つまりトータルで重ねて三回折りにします。


金糸、銀糸、箔、刺繍の部分は和紙をあてて保護しましょう。 お太鼓柄の場合は、手先が左になるように裏を上にして広げて、手先を二十センチほど内側に折ると、お太鼓に折り目がこないようにたためます。


●名古屋帯のたたみ方

袋帯がフォーマルなら、名古屋帯はカジュアルな帯で、袋帯よりも簡単に締められ、普段だけではなく多少改まった場所にも締められる、重宝な帯です。

名古屋帯にはいくつかの仕立て方があり、ここでは、代表的な名古屋仕立て、松葉仕立ての名古屋帯のたたみ方について簡単に説明します。


【名古屋仕立て】 一般的な名古屋帯の仕立て方で、胴に巻くところから、手先まで半幅に折って仕立てられています。

1. たれを右にして置き、お太鼓の縫い止まりを三角形に折ります。

2. 手先を右に折り、柄を折らないように気を付けながら、上に折り、さらに左側に折り返して三角形をつくります。

3. 左端からはみ出した手先は右側に折り返し、両方の三角形を内側に折りたたみます。

4. たれをかぶせて完成です。お太鼓になる部分がおれるようなら、折り返しを変えるなどして調整します。


【松葉仕立て】 手先だけを半分に折って仕立てられているのが松葉仕立ての名古屋帯で、手先を内側に折ってたたみましょう。

1.縫い止まりが左にくるように裏を向けて広げ、手先を縫い止まりの三角から内側に折り返します。

2.帯のたれ先を手先に持ってきて、内側に二つ折りにします。

3.更に、二つ折りにし、箪笥などに収まらない場合は三つ折りにして調整します。

松葉仕立ての手先が長い場合は、前帯の位置に気を付けて、手先をたたみ、縫い止まり側を少し内側に折るとお太鼓に折り目がつきません。


●旅行の時の帯のたたみ方

旅行のときに、カジュアルな名古屋帯などをコンパクトにたたむには、帯幅に合わせて、前帯の柄に折り目がこないように注意して、手先を屏風たたみにします。そして、手先までたたんだら、折りたたんだ手先を芯にして、たれ先まで巻きます。

帯留めなどと纏めて、着物でくるみ風呂敷に包むとコンパクトになり、旅行などで持ち運ぶ際にいくらか便利となります。


※帯をたたむ前には、必ず手を洗い、清潔な紙やシーツなどを敷いて、帯を汚さないようにしましょう。

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