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帯枕とは?

2015.11.10

帯枕とは?


帯枕とは、和装小物のひとつで、帯をお太鼓などに結ぶ時、背中に固定させたり、帯の形を整えたりするために、帯揚げの中に入れる枕状の芯のことをいいます。



着付けに必要な小物には、肌襦袢、裾よけ、和装ブラジャー、衿芯、腰紐、伊達締め、帯板などがありますが、帯枕も着物を美しく着るための便利な基本的なもののひとつです。


帯枕とは、帯の結び目が下がったり、崩れたりするのを防ぐためのものです。 主に名古屋帯でのお太鼓結びや、袋帯での二重太鼓や飾り結びの際に帯枕を用います。

お太鼓は、着物の後ろ姿の顔ともいわれるくらい大切な場所ですので、お太鼓の大きさや全体の形で、着物姿の雰囲気も大きく変わってきます。


帯枕には、細身なものやふっくらしたものなど、様々な形や大きさがあり、年齢や着物の装いに合わせて使い分けます。

礼装の際には、ふっくらした大ぶりの帯枕を使い、カジュアルな街着には、やや小ぶりな帯枕がよいとされています。 様々なタイプの帯枕があり、紐がついていない帯枕の場合は、細長いガーゼにくるんで使うとよいでしょう。

 

帯枕とは?~年齢にあわせた使い分け~


お太鼓を結ぶにも、年齢に相応しい形があり、若い時は丸みを帯びたふっくらとした形のお太鼓が似合いますが、年齢を重ねると四角く、平たい形のお太鼓が似合うようになります。年齢にあわせた帯の結び方に応じて、帯枕も合わせて、買い替えましょう。


20代~40代のお太鼓のサイズの目安…約幅22cm×高さ12cm×厚さ5-6cm

背筋のぴんと伸びた20代~40代の方は、お太鼓の位置を高めに大きく作ります。 帯枕は厚めで、横幅がないものがよいでしょう。


50代~60代のお太鼓のサイズの目安…約幅22cm×厚さ5cm

50代~60代になると、おしりの位置が若い頃とは、変わってきますので、お太鼓の位置もあわせて自然に下がります。帯枕も薄く、縦幅のないものを選びましょう。


70代のお太鼓のサイズの目安…約幅25cm×厚さ3.5-4cm

この頃になると、背中が丸くなってくる年齢ですので、ごく薄い帯枕で、お太鼓を平たく整えましょう。お太鼓に高さをもたせないことで、背中の丸みが目立ちにくくなる効果があるそうです。


このように、年齢や体型などによって、できれば使い分けたいのが帯枕です。

また、帯枕は、お太鼓結びだけでなく、振袖や訪問着にあわせる袋帯で華やかな飾り結びをする時にも使われます。飾り結びの形にもよりますが、この場合は厚みがあってこんもりした帯枕を使うとよいとされています。


帯枕は、後ろからの着物姿を飾る帯の形を整えたり、アレンジをするのに、必要なものですが、扱い方のコツを知ることによって、年齢や体型に応じた着物姿を、一層素敵にひきたててくれる便利な小物です。

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