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和装コラム~有職柄

2017.9.4


着物や帯には様々な文様がありますが、平安時代に身分の高い人達の服や調度品、建築物などに用いられ、中国から日本へ伝わったのが有職柄と呼ばれています。

今回は、日本に古くから存在する伝統的な有職柄に使われる文様についてお話致します。

 

 

 

 

 

 

 

:七宝文

 

七宝文は、円に同じ大きさの円を四分の一重ねて作られる文様で、着物や帯以外でも工芸品などにも用いられます。

七宝という名前の由来は、初め四方襷という呼び方でしたが、四方という言葉がなまって七宝となり、以降七宝文様として伝わりました。

また七宝文様には、七宝を繋いだ七宝繋ぎという文様があり、この文様は七宝が無限に連鎖する事から「無限の子孫繁栄」や「縁が切れず円満」という幸せの意味も込められています。

 





:花菱文


花菱文は、日本の家紋としても数多く使用されている文様で、菱の葉に似た形を4つ並べて花に見立てている事から花菱と名付けられました。

花菱が有職柄として使われるようになったのは平安時代からで、当時は貴族の調度品や衣装に用いられていました。

平安時代では、身分の高い一部の貴族にしか使われる事がなかった花菱は、高貴や上品という意味合いも持っています。






:鳥襷文


鳥襷文は、七宝の中心に花菱を置き、輪違いの部分に向い合せた2匹の尾長鳥を描いた模様で、鎌倉時代に書かれた石山寺縁起絵巻にも登場していました。

主に上級貴族の男性用袴や屏風の裏表紙などにも用いられていた鳥襷は、現在でも訪問着や袋帯などに格式高い文様として用いられています。









:雲鶴文


雲鶴文は、文字通り雲と鶴が描かれたもので、平安時代前期には宮中の中でも特に上位の貴族の衣装に用いられていました。

しかし、平安時代後期になると最高位皇族専用の文様になった事から、格式の高さがうかがえます。

現在では、格式の高さから礼服用の着物や帯、白生地の地紋なども用いられている文様です。






:八つ藤の丸文


八つ藤の丸文は、中央にある十字の花文の周りに、2つ一組で組み合わせた藤文を囲み丸にした文様です。

藤の花は、近くに他の木があっても絡みついて伸びていく程繁殖力が強い為、長寿や子孫繁栄の象徴とされ、有職柄としても用いられていました。

有職柄の中では代表的な格式高い文様で、現在も多くの着物や帯に使用されています。







:立涌文


立涌文は、2本の波打った曲線が向かい合い連続して繋がっている文様です。

正倉院に収められている染織物にも多く用いられている事から、格式の高さがうかがえます。

立涌の特徴でもある2本の線は、湯気や雲が立ち上っている様子を表していて、膨らんだ曲線部分に雲や藤、松などを入れると雲立涌、藤立涌、松立涌というまた違った文様が生まれます。






:鸚鵡文


鸚鵡(オウム)文とは、現在ペットとしても多く飼われている鸚鵡をモチーフとした文様です。鸚鵡はオーストラリアやニュージーランドなどの南太平洋に住む外来種なので日本には存在しませんでした。

しかし、正倉院の宝物の図柄で含綬鸚鵡文という文様があるなど、非常に古くから存在している文様です。

画像にある2匹の鸚鵡が向かい合っている文様は、唐衣と呼ばれる十二単の一番上に着る衣にデザインされた事から各のある文様とされています。



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