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着物と帯・コーディネイト~季節感

2016.5.4

着物と帯・コーディネイト~季節感


着物と帯を合わせる和装の楽しみのひとつに、日本ならではの四季という季節感を表現できることがあげられます。着物と帯のコーディネイトでは、季節柄や色目の組合せを取り入れて、その時季限定の装いを楽しむことができます。ここでは日本人ならではの四季の美・季節感を取り入れた着物と帯の合わせ方について、着物専門家のアイディアをもとに紹介します。


季節感を着物と帯のコーディネイトに取り入れるのは、決まり事が色々あって面倒という印象をお持ちの方も多いかもしれません。そんな着物初心者の方にもチャレンジしやすいといわれるのが、季節柄の染め帯です。


染め帯には、季節の花々などをモチーフにした美しい季節柄の帯が多く揃っており、こうした季節柄の染め帯には、帯合わせや着回しがしやすい抽象模様や季節を問わない柄行の小紋や付下げをあわせるとよいそうです。

季節感のある花柄の帯や着物を着る場合は、一般的に帯と着物で花柄同士を合わせるのはちぐはぐな印象になりやすいので難しく、花柄の着物に、季節を問わない抽象柄の帯といった組合せがおすすめです。


季節感の先取り


着物の暦では、五月までは袷(裏地のついた着物)、六月からは単衣(裏地がついていない着物)、七月~八月は透け感のある薄物や浴衣が一般的ですが、近年は地球温暖化も進んでいますので、五月中旬あたりから単衣を着ても構わないそうです。


着物と帯のコーディネイトのポイントとして、「季節感の先取り」があげられます。先取りといってもどのくらい?と思われるかもしれませんが、半歩先くらい、季節を先取りするとお洒落といわれています。



例えば、盛夏の季節に、半歩先の初秋の柄行のものを使うのが粋とされています。

実際の季節に遅れるのはNGで、例えば、桜が咲く前に桜の柄を着るのは可ですが、桜が満開のときに桜の柄を着るのは野暮で、桜が散った後に桜の柄は適しません。桜が咲けば、季節を先取りし、初夏の藤やあやめ、若葉の出番となります。



【着物・帯と季節感の例

一月~二月…松・竹・梅・鶴亀

三月~四月…柳・たんぽぽ・貝桶・蝶・桜・藤・雛

五月~六月…あやめ・紫陽花・八つ橋・青楓・鯉のぼり・兜

七月~八月…荒磯・千鳥・魚・水

九月~十月…すすき・紅葉・雁・萩・菊

十一月~十二月…枯山水・雪輪・椿   など

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