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和装小物の選び方~帯揚げ

2016.2.7

和装小物の選び方~帯揚げ


着る人のセンスが光る和装小物。個性を表現することのできる和装小物にも、色々な種類がありますが、今回は帯揚げの選び方について触れます。


帯をする際に必要な和装小物には「帯締め」「帯揚げ」がありますが、帯揚げは、帯の上辺を飾る布で、帯枕にかけて使う、長方形のスカーフのような一枚の布です。


帯揚げの起源は、江戸時代といわれます。江戸時代の人々は帯枕を使わずに、帯び山に幅広のちりめんなどの布をあて、しょいあげて形をつくりました。年配の方が、帯揚げのことを指して、「しょいあげ」と呼ぶことがあるそうですが、ここからきているといわれています。

昔の人は、帯枕は手縫いやヘチマなどを布で巻いて、帯枕の代用としていましたが、帯枕が市販されるようになると、しょいあげ(帯揚げ)は、実用的な意味を失い、単なる装飾品となりました。


帯上げの選び方



帯揚げは、帯の間からほんのわずかにのぞくだけで、全体から見て見える分量は少ないですが、着こなしのポイントとなるものでとても目立ちます。チラリとのぞく帯揚げの色の中に、その人のセンスがうかがわれます。

洗練された着物姿を演出するためにも、帯揚げは大切な和装小物のひとつといえます。


帯揚げの生地には、ちりめん、綸子、絞りなどがあります。帯揚げの素材や、ちょっとした柄による用い方で、表情も変わります。また、帯揚げは少ししかみえないため、年齢よりも少し派手目のものを選んでも、それほど気になりません。

年配の方は、着物の色など地味になりがちですが、むしろ少し派手目の帯揚げを使って、粋を演出するのもいいですね。


フォーマルなシーンでの帯揚げ…フォーマルな場所で着用される振袖などの場合は、帯揚げの色選びは着物と袋帯の色にあわせます。綸子の総絞りは、若い人の礼正装用に使用されます。最近は、総絞りの白の帯揚げを留袖にあわせる人も多いそうです。

セミフォーマルなシーンでの帯揚げ…綸子のぼかしや、部分絞りの帯揚げは、セミフォーマルから外出用まで幅広く使えます。

おしゃれ用の帯揚げ…地味な柄の紬などにあわせる帯揚げとしては、紅型、更紗、小紋柄、段ぼかし、縞などが効果的です。着物の柄と同じような柄の帯揚げを選ぶと、お互いが殺し合ってしまいます。


また、夏の暑い季節には、絽や紗の帯揚げを選ぶとよいでしょう。



帯揚げの結び方・アレンジ



着物・帯にあった帯揚げを選んだら、帯揚げの結び方で表情を出しましょう。

基本の本結びのほか、結び目を深く帯の中に入れて、サイドを斜めに出すと、粋な感じになります。きちんとした印象にしたい場合は、結び目のサイドが帯と並行に出るようにします。

若々しい印象に仕上げたい場合は、帯揚げの余りの部分を多く入れて、ふっくらさせます。逆に、余りの部分を少なめにすっきりさせると大人っぽい雰囲気にもなります。

近年は振袖の帯揚げの結び方も、リボン結びや蝶結びなど、様々です。帯揚げの結び方もアレンジして、シーンにあわせて表情を工夫するのもよいですね。

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