お写真のお品物は鹿島綿の袋帯です。
鹿島錦は佐賀県で生産されている織物で、別名・佐賀錦と言います。
鍋島藩の時代に制作されるようになった織物で、熟練した職人の腕でも職人でも横幅28cmのものだと1日がかりで1センチ程度しか織れないという大変手間のかかる織物です。
鹿島錦の材料は鹿島錦用として京都に特注しており、これは西陣織が鹿島錦の流れを汲んでいるからです。
お買取した袋帯は全通柄の帯で、博多織の伝統工芸士・永野和年の作品で、東京ますいわ屋で販売されたものでした。
呉服店の畳紙や証紙などは処分せずにご一緒にしておくと、プラスの評価となり、買取額が高くなります。